最近CPUに負荷がかかった時の温度上昇が著しいので、年明け一発目の散財としてCPUクーラー買いました、こーでーです。
今回はCPUクーラーを交換したRyzen5 2600Xのオーバークロック(以下、OC)に挑戦していきます。
OCの目標として、
- 常用できる範囲内←最重要
- Core Performance Boost有効時よりも高速に
の二つで行きます。
ちなみに今回の常用できる範囲内とは、OCCTを1時間完走すること+CPU温度を80℃未満に収めることを目標にします。
高速の指標としてCinebenchR15/R20,Geekbench,3DMarkを使用してスコアを比較していきます。
考察などはCPUの構造も大して理解していないOC初心者の戯言なので、間違ったことを言っててもやさしく教えてください。
今回の環境構成は以下の通りです。
常用OC環境を模索していく中で一番難しかったのがOCCT1時間完走でした。
オーバークロックをしている人たちの話を耳にすると、RyzenCPUはOCしてもクロックが伸びにくいと聞いていたので、初めは4200mhzから始めていきました。
電圧は常用で消費電力を抑えるためにも1.35Vまでを許容範囲として丁度いいところを探っていきました。
4200で1.35ではOCCTが5分しないくらいでフリーズしてしまい、電圧を盛らないと安定して走れなさそうだったので常用には向かないと判断。
ちなみにcinebenchでは4200でも1.3125まで減圧しても通ったので高負荷が続かなければありなのかもと思ったり思わなかったり。
その後、windowsをフリーズさせること十数回やると4100で1.325VだとOCCTを1時間完走することができ、安定した動作が確認できました。
ただし、RyzenCPUの場合、ベースクロックが100mhzから下がってしまう(だいたい99.8mhz前後)ため、ベンチを回してる最中やOCCTの最中では4100まで完璧に回ってないので同じ電圧で安定して動くことが考えられるのが4125までだと思い、この設定でもベンチを回してみました。
まず、CinebenchR15/R20のマルチとシングルのスコアです。
CPB有効時の定格はクロックが伸び悩み、HWmoniterで見てると各コアで4000mhzを下回ることが多かったので効率よくCPUが使えていない印象。
手動OCだと指定したクロックまできっちり回っているので定格よりもスコアが伸びていることが分かります。
ちなみに、4200mhzの時は1.3125VでR15が1407cbで回りました。
シングルのスコアを見ると、R15R20共に定格のほうがスコアが高いです。
シングルでベンチを回しているときのクロックの動きは、常にどこかのコアがブースト最大クロック(4.25ghz)まで回っていることがほとんどだったので、単純にクロックの高さの差で定格が上回ったんでしょう。
次は、geekbench4のスコアです。
こちらもcinebenchと同様の傾向がみられます。
cinebenchもgeekbenchもマルチの場合、全コアにおいてブーストクロックが伸びてこない理由は何なんでしょうか、詳しい人教えてください。
最後に、3dmarkのスコアです。
timespyとfirestrikeはゲーム系ベンチでも重いものなので、2600xにgtx1060の組み合わせでは60fpsを安定して出すことは難しかった。
timespyもfirestrikeも定格でのスコアが一番伸びているが、CPUに着目するとOCの効果が出ていることが分かります。
ただなぜCPUではスコアが伸びているのに全体とグラフィックスのスコアが下がっているのかは謎です。
ゲームでは平均して安定したクロックよりも必要な時に必要なコアのクロックが必要なのかもしれない可能性が考えられます。
なのでCPBによって効率よくクロックを伸ばす方がゲームにとっては効果的なのかもしれません。
今回OCしてみて、CPUをメインに使用して並列処理を行う時には手動OCで安定して高クロックを持続させた方がスコアは伸びるが、コア1つ当たりのクロックが重視される場合はCPB有効の方が効率的にクロックが伸びてくれることが分かりました。
3dmarkではCPU単体のスコアを伸ばすよりもCPBを有効にして効率的にコアクロックを伸ばした方が全体のスコアを伸ばすことができることが分かりました。
2600xの場合、手動OCよりも定格でCPB有効の方が安定して良い性能が出せると判断しました。(特にゲームの場合
第三世代Ryzenではアーキテクチャの変更によって第二世代までとは格段に性能がアップしているみたいなので、お金に余裕ができたらぜひ手に入れたいです。
今回OCしてみて、奥が深くて勉強すべきこともたくさんあると感じたので、時間ができた時に更なる検証をしてみたいと思います。