自作キーボードの沼に引きずり込まれたこーでーです。
今回は、自作キーボードの中でも特徴的な分割キーボードのメリットについて考えてみました。
あくまでも主観なので、これがすべての人に当てはまるわけではないのであしからず。
分割キーボードにすることで得られるメリットは、
- 背中回りの疲労が溜まりにくい
- 手首の角度が自然になるため、疲れにくい
- キーボード間のスペースに資料などが置ける
- 普通のキーボードとは違うことでパソコン玄人感が出せる(?)
といったところでしょうか。
それでは、それぞれのメリットについて説明していきましょう。
背中回りの疲労が溜まりにくい
まず、背中の疲労に関しては、既存のキーボードでは背中が丸まって体幹も前傾しがちになり腰椎が後弯してしまうため、座っているときの上半身の姿勢が「猫背」になってしまいます。(座ってPC操作してる時点で猫背になりやすいんですがそれは置いといて)
猫背は肩や腰、骨盤回りに影響を与えるため、背中回り全体の筋肉(脊柱起立筋、僧帽筋、広背筋、etc)に負担がかかりやすく、肩こりや腰痛などを引き起こすことが考えられます。。
また、猫背は頚椎や腰椎のヘルニアを誘発しやすい姿勢なので長期間猫背でいると将来、頸椎/腰椎ヘルニアを発症してしまうかもしれません。
分割キーボードを導入することによって、既存のキーボードを使用しているときよりも肩甲骨が内転位になるため肩甲帯が伸展し、猫背が改善されて背中回りの負担軽減に繋がったり、ヘルニアの予防になることが期待できます。
また、分割キーボードを使うことによって肩甲帯が伸展するため、胸郭可動性が保たれるため呼吸機能の低下を防ぐことができます。
胸郭の可動性の低下は、呼吸機能の低下を引き起こすことが報告されています。*1
手首の角度が自然になるため、疲れにくい
手首に関しては、既存のキーボードの場合、手を寄せる形になるため自然と手関節が尺屈してしまいます。
そういった姿勢が継続すると、尺側の筋(尺側手根屈筋・伸筋)が酷使されてしまうので長時間のタイピングで腕の疲労が溜まってしまうことが考えられます。
これも、分割キーボードによって自分の楽な手首の姿勢を取ることができるため、疲労軽減が期待できます。
身体的な疲労軽減だと上記のことが挙げられます。
色々堅苦しいこと書いてますが、簡単に言えば「からだ疲れにくい✌」です。
キーボード間のスペースに資料などが置ける
キーボード間のスペースをよく活用するのは色々なところで聞きますが、個人的にはこのためだけでも分割キーボードを導入する価値はあると思います。
普段officeで作業するときなどで資料を見ながらまとめることが多いんですけど、キーボードの横に資料を置いて作業してました。
ただ、この環境だと首を横に向けて見ないといけないので姿勢が悪くなってしまいます。
この体勢で作業してると、首回りがバキバキになってしまい、めちゃくちゃ疲れます。
分割キーボードを使い始めてから、資料などをキーボード間に置くスタイルがとても楽でめっちゃ感動しました。
自分はThinkpadを置いてオフィスを使いながら、デスクトップで調べ物をするのが定番です。(ホントはリモートデスクトップでオフィス編集したいけどうまく接続できない…)
パソコン玄人感が出せる(?)
あとは、市販ではめったに見かけないようなキーボードが手に入るというのが分割キーボードの特徴ですね。
キーキャップからキースイッチ、60%or40%、などなど自分好みなキーボードが手に入るので、パソコンを使うときには、好みの打鍵感を楽しみながらタスクに取り組んだりネットサーフィンを楽しめますし、そうでなくとも見ているだけでテンションが上がります。
個人的には、荒涼さんが作成しているThinkingfaceキーキャップが気になっているので機会があれば手に入れたいです。
以上のようにメリットをいくつか挙げましたが、もちろんデメリットもあります。
例えば、一般的なキーボードに比べて費用が掛かる。配列が特殊だと覚えるのに時間を要する。TRRSケーブルが邪魔。などなど…
ただ、これらのデメリットを相殺するくらいの価値が分割キーボードにはあると私は思います。(特に配列は打ってれば意外と慣れてくる)
現状、Ergo42が私に合っているキーボードですが、もしももっとこうしたい!という欲が出てきたら自分で設計してエンドゲームにふさわしいキーボードが作れたらと思います。
快適なPC生活を送るためにも是非分割キーボードを使ってみてはいかがでしょうか?
――
この記事は、Ergo42を使って書きました。